キツネノカミソリ(ヒガンバナ科)(絶滅危惧種)

キツネノカミソリ
キツネノカミソリ

分類

界 : 植物界 Plantae
門 : 被子植物門 Angiospermae
綱 : 単子葉植物綱 Monocotyledoneae
目 : ユリ目 Liliflorae
科 : ヒガンバナ科 Amaryllidaceae
属 : ヒガンバナ属 Lycoris
種 : キツネノカミソリ L. sanguinea

学名 : Lycoris sanguinea Maxim.
和名 : キツネノカミソリ(狐の剃刀)

キツネノカミソリ(狐の剃刀、学名 Lycoris sanguinea)はヒガンバナ科の多年生草本球根植物です。

クロンキスト体系ではユリ科です。

分布

東アジアの一部(日本、朝鮮半島)に分布する。
分布 : 日本では本州・四国・九州に分布する。

特徴

明るい林床や林縁などに自生し、早春のまだ他の草が生えていないうちに、ヒガンバナに似た狭長の葉を球根から直接出して球根を太らせ、多くの草が生い茂る夏頃には一旦葉を落としてしまいます。

概ね新盆前後(8〜9月)になると茎を 30〜50cm ほど伸ばし、先端で枝分かれした先にいくつかの花を咲かせます。雌雄同花で花弁は橙色が 6枚です。

花と葉を別々に出すところ、および有毒植物である点はヒガンバナに似ていますが、花の形、および葉と花を出す時季が異なっています。 本種には、結実するものと、しないもの(三倍体、2n=32)があります。

変種

キツネノカミソリ Lycoris sanguinea var. sanguinea

オオキツネノカミソリ Lycoris sanguinea var. kiushiana (Makino) T. Koyama

キツネノカミソリより花が大きく花弁が 9cm 程になり、長く突き出るおしべが特徴。本州の関東以南と九州に分布します。

ムジナノカミソリ Lycoris sanguinea var. koreana (Nakai) T. Koyama

花がやや小型で紅紫色。日本国内では九州に分布していましたがが、宮崎県日南市の自生地が消失、他でも確認されておらず、絶滅(EX)したと考えられます。

形態と生育環境

林下・林縁に生える多年草。キツネノカミソリに似て花はやや小型で紅紫色です。

植物RDB現地調査の集計結果

「現存する株数」別のメッシュ数の集計
~10 ~100 ~1000 ~ 不明 絶滅 合計
「以前からの増減」別のメッシュ数の集計
~1/100 ~1/10 ~1/2 ~1 ~ 不明 絶滅 合計

危険性の主要因上位3項目の件数の集計
土地造成
園芸採取
産地極限
不明 無記入 全数
生育地の現状と判定理由 <判定基準:-->
宮崎県日南市の自生地では消失した。他の自生地でも最近の調査で確認されていません。
都道府県別分布状況(○:生育、△:現状不明・文献情報、×:絶滅
絶滅危惧種ムジナノカミソリ見ごろ 国内では本県だけ

県のレッドデータブックでは絶滅の危険性が高い絶滅危惧(きぐ)〓B類に分類されており、国内では本県でしか自生が確認されていないといいます。

ユリ科ヒガンバナ属。島内各地の山際の日当たりがいい場所に多く咲いており、この時期、突然長い花茎を伸ばしオレンジ色の花を付けます。島内では花が似ている「キツネノカミソリ」と、別名で呼ばれることが多いようです。

 キツネノカミソリは花弁からおしべがほとんど外に出ず、早春に葉を出して花が咲く前に枯れますが、ムジナノカミソリはおしべが花弁よりも長く、花が咲いた後、葉が十一月に出て四月に枯れるため区別できるといいます。

 県自然環境課によると、県内では長崎市野母崎町にも自生しています。宮崎県が産地として知られていましたたが自生種は絶滅し、栽培品だけが残っているそうです。