中西名誉園長のコラム 第1回 植物園の楽しみ方

長崎県亜熱帯植物園

第1回「長崎県亜熱帯植物園の楽しみ方」

植物園は植物の好きな人や興味のある人にとっては大変楽しいところですが、そうでない人にも楽しく、魅力的なところです。その楽しみ方をお教えしましょう。

植物の美しさ・多様さを感じよう!

植物園はいつ行ってもいろいろな花が咲いています。その色や形は種類ごとに違っています。
人工のものと違って自然がつくりだしたものの美しさをだれもが感じ取ることができるでしょう。遠くからみるだけでなく、花に顔を近づけてじっくりと見てください。さらにその形の不思議さ、美しさを感じることができるはずですし、小さな花でも大きな花にはない細かな形や模様に気がつくでしょう。植物に関心のある人ならば、花びらは何枚あるのか、形はどうなっているのか、おしべはどうなっているのかを観察してみるのもいいでしょう。美しいのは花ばかりではありません。葉の形、色も実にさまざまで、改めて自然の造形美や多様さに驚きます。あまり目立ちませんが、果実の形もおもしろいもので、果実が熟して種子が落下する瞬間を目にすることがあり、その時は感激します。

景色のすばらしさを感じよう!

 長崎県亜熱帯植物園が他の植物園と比べて最も自慢できるのは、オーシャンビューの植物園であることです。ビジターセンターから大温室、その先に広がった海、さらにはるかかなたに天草や鹿児島県長島などが見えます。晴天の日はその景色を見ただけでもここに来てよかったと思うに違いありません。センターのロビーでお茶を飲みながらこの景色をボーとして見ていると、日ごろのストレスも解消されます。そうしたい方は是非一人で訪れてみることをお勧めします。もちろんお二人でデートのスポットとして楽しむのもいいでしょう。ビジターセンター以外の場所でも海の景色がよく見える絶好の場所があります。それは訪れて、ご自身で探してみてください。

運動不足の解消しよう!

 植物園は斜面に作られており、見て回ると疲れると言う人もおられるでしょう。そのために無料の園内バスが運行しております。多くの人は歩いて散策しながら芝生広場まで下り、帰りはバスに乗っているようです。しかし、それは考えようで日頃の運動不足を解消し、体力をつけようと考えれば、歩くのは大変いいことです。疲れを感じない歩き方は、植物を見ながらゆっくりと歩くことです。時々は立ち止って植物に近づいて観察しながら、また歩いていると知らないうちについているものです。また行きと帰りのコースを変えて歩くと植物園がさらに楽しめます。

家族と一緒に自然の中で楽しもう!

 ご家族連れで植物園に来られ、園内を散策すれば、会話もはずみ、日ごろはあまりできない家族のふれあいが十分できるでしょう。芝生広場がありますので、そこでは子供と一緒に体を動かすことができます。季節のよい時ならば、芝生に寝っ転がるのも最高です。
都会と違って海と緑に囲まれた植物園は、空気が違い、思い切り深呼吸できます。ご家族でご来園いただき、いい思い出づくりをしてください。

季節を変えれば、楽しさ倍増!

 植物園は動物園や水族館あるいは他のテーマパークと違い、季節によって大きく変化するものです。咲いている花の種類によって散策路のようすも一変します。厳密にいえば、季節どころか訪れた時期が1ヵ月も違えば、花のようすはかなり違います。花が咲くことによって今まで気付かなかった植物にも目が向きます。半年前に行ったとか、3ヵ月前に行ったばかりだと言う人も、だまされたつもりで訪れてみてください。かなり違った景色に驚くことでしょう。何度も訪れてみたい人のために植物園では年間パスポートを発行しております。